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ビタミンB-3の効果-精神分裂症と栄養療法-はカナダの精神医学者エイブラム・ホッファー博士の著『VitaminB-3 and Schizophrenia:Discovery,Controversy』を大沢 博氏が訳したものです。

ホッファー博士は分子整合精神医学のパイオニアとして世界的に有名な医学者なんだそうです。ライナス・ポーリング博士もホッファー博士の影響を受けていたようです。

この本を訳した大沢氏は『ホッファー博士の研究がなぜ学会で無視され、迫害といえる仕打ちを受けてきたのか』と医学界に不信感を抱いているようです。

保守的な医学界には、栄養という概念はこの時代は受け入れられなかったのでしょうか。
残念なことです。

だって人間の体は『食べるもの=栄養』から出来ているからです。

何か体に異常が現れたときに、一番に改善すべきは『栄養』でしょう?

ホッファー博士が考える精神疾患患者とビタミンの関係

ホッファー博士はビタミンB3は脳の中のアドレノクロムの生成を減少させるといっています。(詳しくは本書で確認してください。)
※アドレノクロムという物質は統合失調症の原因物質だというのが有力説なんだそうです。

実際にうつ病や統合失調症患者にビタミンB3を与えた臨床研究や追跡研究の結果が多数掲載されています。

また、この本には、分裂病治療の悲しい歴史、現実が書かれています。

毒の化学物質を使って疾患(あるいは少なくとも疾患の症候群)を治療しようとする、ふつうの医療を指すためにである。私には意味があるとは思えない。それは危険であり、経費がかかり、あまり効果がない。しかし儲かる。P.14

特に日本は欧米にくらべ、精神疾患患者に薬を出す量が圧倒的に多いそうです。
(新聞で読みました。)

統合失調症では世界では処方薬は1つであるのに対し、日本では平均で3種類以上なんだそうです。

人によって不足している栄養素は違うと思うし、ビタミンB3を摂取しただけで病気が治るとは思わないけれど、ほとんどの病気は何かしらの栄養素が不足しているからなるのだと思っています。

本書は内容が専門的で難しいのですが、一つの参考にしていただければと思います。

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内容(「BOOK」データベースより)
本書は、精神医学における栄養療法の書である。アドレナリンが体内で分解されてできるアドレノクロムという物質は、実は麻薬メスカリンの中の薬効成分(つまり麻薬成分)と同じ物質なのだ。そしてアドレノクロムが精神分裂症の原因物質だというのは、精神分裂症の原因に関する説のうちでも有力な説になっているものなのだ。苦悩を続けている患者と家族、そして治療に悪戦苦闘している医師たちに。