脳に係わる栄養素・オメガ3系DHAとは?
脂肪には、体内で作ることができず食べ物から摂取しなければならない必須脂肪酸があり、その代表的なものが、リノール酸とリノレン酸です。DHAはリノレン酸系列(オメガ3)に属します。植物油や魚から摂取することができます。
しかし、リノレン酸(オメガ3)は現在お店で売られている安い油、外食で使われている油、加工食品で使われてりる油にはほとんど含まれていません。安い値段で売られているのはすべてリノール酸(オメガ6)です。
さらに魚を食べる機会が減っている現代食生活において、私たちはDHA摂取が不足気味と言われています。
DHAとEPAは、植物油から摂取した場合、体内でのDHAとEPAへの変換は活発に行われません。植物油から摂取したオメガ3脂肪酸はアルファリノレン酸で、次の5段階のオメガ3脂肪酸に変換されていきます。
オクタデカテトラエン酸→エイコサテトラエン酸→EPA→ドコサペンタエン酸→DHA
魚はこの変換を自身の体内で行っているため、魚からは直接、DHAやEPAを摂取できます。
DHAと痴呆症・アルツハイマー病との係わり
DHAが、痴呆症をはじめ、脳の機能障害に効果的に働くことは、すでに多くの研究で明らかにされ、その成果は、逐次、マスコミを通じて一般に広く伝えられてきました。2002年に 脳・神経系に関して国内最高峰の権限をもつ日本神経学会が、「アルツハイマー型痴呆症予防に魚食を勧める診療指針を出す」と痴呆の治療ガイドラインを作成しました。
神経の研究に携わる全国の学者や医師の大半が、脳・神経系に対するDHAの働きを認めたということです。DHAの確かな効果を示す、なによりのお墨付きといえましょう。
オメガ3(DHA)と脳と統合失調症、その他の精神病との係わり
脳は脳脊髄液の中に漬かっています。精神分裂症の脳が漬かっている脳脊髄液には健康な人のものに比べ、オメガ6(リノール酸)の必須脂肪酸から造られるある種のプロスタグランディンが三倍以上も含まれているそうです。これはオメガ3(DHA)の欠乏から起こる現象です。この過剰が脳の組織を含め体内の組織に不自然な刺激や炎症を起こすもととなっているようです。(* プロスタグランディン : 血圧降下、血管拡張、胃液分泌抑制、利尿、気管支拡張、骨吸収、抗腫瘍作用などを持ち、あらゆる臓器、組織において局所ホルモンまたは細胞機能調節として作用している化合物。脳の中では神経刺激伝達物質をコントロールしている)
オメガ3の必須脂肪酸が不足している状態の中でビタミンB類を多量に摂取すると、それが残っているオメガ3に行動を起こさせるそうです。しかし、これは一時的なものです。最近の分子矯正医学の医師は精神病患者にビタミン・ミネラル以外に亜麻仁油や魚油のオメガ3系を与えるようになってきています。
2005年08月28日
カテゴリ:脳に関わる栄養素
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