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オメガ3系の脂肪酸であるαリノレン酸がたくさん含まれている油に亜麻仁油があります。
熱と空気に弱く酸化しやすいので、サラダにドレッシングとしてかけたり、そのまま摂取したりします。

酸化を防ぐ、ビタミンEが入っているものもよいかも知れませんね。

統合失調症は遺伝的な影響があるといわれていますが、それプラス発病のきっかけ(食事的な要素)があると言われています。

特にオメガ3と現代病について書かれてりる本(完全栄養食ガイド―必須栄養素「オメガ‐3」が現代病を治す!)によれば、統合失調症の原因もオメガ6系のオイルの過剰摂取と、オメガ3オイルの不足によって、脳組織のバランスが崩れることよって発症しているかも知れないと書かれています。

必須脂肪酸から作られるプロスタグランジン

必須脂肪酸からプロスタグランジンというホルモンのような働きをする生理活性物質が作られるのですが、脂肪酸の種類によって作られるプロスタグランジンの種類も変わってきます

オメガ6系のオイルは(加工品や外食・スーパーなどで売られているオイル)から作られるプロスタグランジンには、炎症やアレルギーを促進する働きがあります。

このプロスタグランジンが、体や脳の組織に刺激や炎症を与えることによって精神系の病気が引き起こされているのではないか?と考えられているそうです。

逆にオメガ3オイルから作られるプロスタグランジンには、炎症やアレルギーを抑制する働きがあります。

両方のオイルをきちんと摂取できている状態ならバランスが保たれますが、現代社会では圧倒的にオメガ3オイルの摂取が少ないので炎症が促進されすぎてしまうのですね。

1週間のうち、どのくらい魚を食べていますか?
(青魚にもオメガ3オイルが多く含まれます。)

統合失調症の原因はオメガ3不足によるもの?

実際にオメガ3を与え、症状が改善された話が載っていますが、亜麻仁油の摂取量は個人によって様々なんだそうです。

【例1 : 婦人科系や腹部にトラブルがあった統合失調症患者】
彼女の場合は亜麻仁油を1日に大さじ4杯が理想的な摂取量だった。それより少ないと病気は数日のうちに悪化し、それ以上だと精神的な錯乱を示す「競争を追い立てられるような気持ち」になる

【例2 : 28歳男性偏執的統合失調症患者】
彼の場合亜麻仁油を1日に小さじ1~2杯が理想的な摂取量だった。それ以上を何日か余計に取り続けると「競争を追い立てられるような気持ち」になる

など多数(完全栄養食ガイド―必須栄養素「オメガ‐3」が現代病を治す!より)

オメガ3については個人の許容範囲があるようですので、亜麻仁油の摂取に関しては少量ずつ増やしていくのがよいと思われます。

また、一般的な健康な人なら、小さじ1杯程度の亜麻仁油を毎日補うと、オメガ3の最低必要量(2g)が補えると本では紹介されていました。

亜麻仁油は食品として売られていて安全ですので、オメガ3オイルの不足が気になる方はドレッシングで使うとよいかもしれませんね。