脳には約140億個の神経細胞がありますが、これは胎児の時期に完成します。
DHAは母親の体内にいる頃から胎盤を通して胎児に送られており、DHAは胎児の脳の発達に欠かせない成分だということがわかってきています。
妊婦が魚を食べたり、DHA含有食品やシールオイル等によって DHAを摂取すると妊婦の血液中に増えたDHAが、胎盤を通過して胎児の脳に到達し、脳の発達を高めることに役立ちます。
母親が出産3カ月ほど前から魚を意識的にとると、乳児は出産時からDHAを高く保つことができ、脳神経機能の発達に有利なんだそうです。
出産後もDHAを意識的に摂取する
出産後も母乳中にDHAが分泌され、赤ちゃんの脳の発達を助けます。
DHAを含まない粉ミルクを飲んだ未熟児と、DHAを含む母乳を飲んだ未熟児とではDHAを含む母乳を飲んで成長した子供(8歳)のIQ(知能指数)が高いと報告されています。
今はほとんどの粉ミルクにはDHAが配合されています。
ADHD(注意欠如・多動性障害)とDHAの関係
イギリスのオックスフォードシャー州のADHDの7歳~9歳の児童493人を対象にした研究では、血液検査でDHAやEPAの割合が低かったということが分かったそうです。
児童の反抗行動や情動不安定との関連性も認められた。さらに、児童の食生活を調査したところ、魚を食べる回数が週2回未満の子供が88.2%に上り、そのうちまったく食べない児童が9%だった。その後、試験の一部として、読解力が標準以下の児童が藻類由来のDHAを摂取したところ、読解力や行動に有意な改善が見られたという。
NEWSポストセブン|DHA血中濃度が児童の読解力や情動に影響 藻類由来のサプリも
※Pub Medの記事はこちら(英語)
Low blood long chain omega-3 fatty acids in UK children are associated with poor cognitive performance and behavior: a cross-sectional analysis from the DOLAB study.
また、脳の発達はピークが1歳くらいなんだそうですが、20歳くらいまでは発達するそうですよ!
8 〜 10 歳の男児 33 人に DHA カプセルを 8 週間投与した研究では、集中力が必要な課題に取り組んだときの脳の働きのようすを MRI で測定しました。その結果、DHA を与えた群では脳の前頭前野が活性化しました(図 4)
また、6 〜 12 歳の子どもに DHA と EPA のドリンクを 12 カ月間飲ませると、飲まない群よりも言語・学習・記憶のスコアが高くなったという報告もあります。
「頭のよい子ども」とDHA/ニッスイ
うちの子供にもDHAは意識的に摂取させようとおもいます。