サプリメント選びで特に気になるのが
・安い合成サプリはダメなの?
・天然サプリとの違いは何?
ということではないでしょうか?
ここでは合成サプリメントと天然サプリメントの違い、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
サプリメントの種類は大きくわけて3つ
そもそも合成サプリメント・天然サプリメントとはどのようなサプリメントのことを言うのでしょうか。
実はサプリメントは天然・合成の2パターンではなく、大きく分けて3パターンあります。
- 天然の植物以外のものから抽出された化学系合成サプリメント
- 天然の植物から特定の成分のみ抽出された天然系合成サプリメント
- 天然の植物原料そのままを固めた(粉末にした)天然サプリメント
まず①についてですが、原料は天然植物(食品)以外の「石油」などで、特定の成分を抽出し、それが化学的に栄養素と同じ構造を持っています。
②は天然の植物(食品)から特定の栄養素だけを抽出したものです。
③は天然の植物(食品)をほぼ食品に近い形で作ったものです。
実は心配なのは表示されている成分だけではなく、それ以外の添加物だったりすることもあるので、次からそれぞれのメリット・デメリットを詳しく説明します。
①化学系合成サプリメントとは?
①の合成サプリメントは原材料は植物(食品)以外のものを使っています。多くの原材料は石油などです。
石油を食べている!?と考えると驚かれるかもしれませんが、栄養素と化学的には構造が同じで、同じような働きをするとは言われています。(実際に薬で使われているので)
メリットは大量生産が可能で、安価で手に入れることが可能です。
デメリットは体の中での働きです。今まで食べ物として食べてこなかったものは異物として細胞が認識する可能性があるからです。
「ナチュラルでなければ栄養素は体内で仕事をしない、細胞にある受容体が合成物をはね除けるので、摂取したところで意味がない。これは自分自身を守る為の自己防御本能である。」
ワシントン大学のマイケル・マレー博士の発言
著名なアレルギー専門医のT・Gランドルフ博士は「合成された物質は同じ物質の天然ものに対しては耐性がある場合でも化学的に敏感な人には反応を起こす原因となりうる。この2つの物質は同じ化学構造を持っているのに、そのようなことがおきるのだ」と語っています。
ですので、個人的な意見ではありますが、合成サプリメントの大量の摂取や、長期間の摂取は気をつける必要があると考えています。
②天然系合成サプリメントとは?
天然系合成サプリメントとは原材料に植物や食品を使っていて、そこから特定の栄養素のみを抽出したものです。
化学系合成サプイリメントと天然系合成サプリメントとの見分け方は残念ながら原材料のラベルからは判断することが難しいです。
原材料を公開している信頼あるサプリメントを選ぶようにしましょう。
③天然サプリメントとは?
天然サプリメントの大きな特徴といえば、健康維持に大きく役立つと分かってきた第7の栄養素(ファイトケミカル:phytochemical)が含まれているということです。
ファイトケミカルとは主に緑黄食野菜や果物に含まれる香りや色素成分のことで、抗酸化力が強いポリフェノールやフラボノイド、カテキンなどはファイトケミカルの一種です。
天然サプリメントには、特定の栄養素だけではなく、この抗酸化力が優れたファイトケミカルも丸ごと一緒に摂取できるという最大のメリットがあります。
例えば、合成されたビタミンCはたんにアスコルビン酸であって、それ以外の何物でもありません。
しかし、バラの実からとれた天然のビタミンCは、バイオフラボノイド(ビタミンP)というファイトケミカルを含んだ完全なビタミンCコンプレックスで、それはビタミンCの効果をより大きなものにすると言われています。
また、合成と天然の大きな違いは細胞内外での動きなんだそうです。
天然成分は細胞の中まで入って働くことができますが、合成はできません。
LUVTELLI ⅡP.185
ここまで聞いて見ると、「天然がやっぱりいいわ~!」と思われたかもしれません。
ただし、天然物のサプリメントにも注意が必要です。
素材自体が良いかどうか?です。
天然サプリメントの中でも無農薬・有機栽培で作られた素材・原材料を使っているものだとベストだと思います。
天然サプリメントと合成サプリメントを見分ける方法
天然サプリメントの特徴を挙げておきますので参考にしてもらえればと思います。
- 天然サプリメントには匂いがある。
- 一粒一粒の模様が同じではない、まだらである。
- 価格が高めである。
- 原材料が天然の場合は素材名、合成の場合は化学名で表示されている
製造工程も良いサプリメントを見分ける重要ポイントですので、しっかりと説明してくれている会社を選ぶようにすると良いと思います。